シンクライアントとはサーバー上デスクトップ

シンクライアントとは、ユーザーが使用するクライアント端末の機能を必要最小限にとどめ、サーバー側で主な情報処理を行うシステムのことです。サーバー側で処理された情報は、専用の画面転送プロトコルによってクライアント端末の画面に表示されることになります。端末内にデータが保存されないため、セキュリティ性が非常に高く、世界中の企業から注目されている技術となっています。そもそも、シンクライアントのコンセプトが生まれたのは1990年代の半ばの頃で、一般的なパソコンよりも安価にするために開発されました。当時は安価な部品やディスクレス設計、そして低価格のソフトウェアを使った、簡易型PCが基本となっていました。それ以外に、ネットワークコンピューターやJavaアプリケーションの事項だけを目的としたシステムがありました。同じ頃、マイクロソフトのWindowsOSをマルチユーザーで利用するシステムが既に開発されておリ、これらが統合して現在のシンクライアントシステムの原型になったわけです。

集約方式と物理機器追加方式の違い

2008年頃からはサーバーの仮想化技術の開発が進み、仮想サーバー上で複数の仮想デスクトップの実行環境が実現出来るようになりました。現在のシンクライアントとは、コネクションブローカーによって、ユーザーの接続先が自動で振り分けられるようになり、従来のPCの操作性と殆ど変わらないレベルまでになっています。シンクライアントの実行方式は主に4種類あり、先ず、複数台分のクライアント実行環境を一台のサーバーに割り当てるタイプと、クライアント端末ごとに物理機器を追加する方式に分けられます。前者は集約方式と言われており、サーバーのOS上にアプリケーションを導入することで、複数のユーザーで共有すること出来ます。また、集約方式では、仮想化技術を利用することで、クライアントごとに独立した環境を提供する場合もあり、仮想PC型と呼ばれています。

物理機器追加方式の特徴について

クライアント端末ごとに物理機器を追加する方式では、ディスクレス端末によって、サーバー側のHDDにあるクライアントOSやアプリケーションを読み込むことが出来ます。また、ブレードPCをデータセンター等に設置することで、クライアントごとの接続を可能にすることも出来ます。前者はネットブート型で後者はブレードPC型と呼ばれています。ネットブート型では、永続的なデータ保存をネットワークストレージ上で行うため、安全にリソースを専有することが出来ます。加えて、全てのクラインと端末が単一のイメージファイルでブートされるため、OSの管理が極めて容易になるメリットがあります。但し、ネットワークを経由してOSをブートするので、クライアント端末の台数に応じた対策が必要になります。

2017年5月29日