様々な方式が存在するシンクライアントとは

ネットワーク社会が進展していることもあり、多くの方がネットワークを利用してビジネスやプライベートを充実させています。その中にあってシンクライアントとは、ほとんどの処理をサーバー側に集め、クライアント側は必要最小限の処理に留める仕組みのことです。
シンクライアントのシンの意味は、薄い・小さいという意味が存在し、クライアント側はネットワークを利用して処理できる環境さえあれば、処理機能を果たすことも可能となります。このようにクライアント側は処理機能を果たす役割を持つ端末を用意するだけで良く、低価格でしかもセキュリティにも優れていることで、活用が注目されています。
なお実現するための実装方式には幾つもの種類も存在し、年月を経て進化しているものも多い特徴が見られます。

実現する実装方式の種類と仮想化の課題

シンクライアントとはクライアント側の端末の機能負担の最小化を実現するためのものですが、実装方式には幾つかの種類が存在します。まずネットワークブート方式でサーバーをネットワークで繋げ、そこにOSを展開し、アプリの起動を端末側で行う方式です。
次にサーバーベース方式があり、アプリケーションの実行を総てサーバー側で行い、端末側は遠隔操作端末としての役割を持たせる機能を持つ方式です。さらにブレードPC方式では専用のサーバーではなく、沢山のPCを並べた方式で、仮想PC方式は仮想マシンでの処理を実現することで、ブレードPC方式の機能面の損失を強化した形で用いられる実装方式となります。
実装方式では仮想化の実現でコスト削減にも貢献していますが、サーバのストレージ環境の運用管理の手間も一方では生じている点もあります。

情報漏洩対策やセキュリティ対策にも有効と活用が普及

シンクライアントとは、最初の頃は機能の多様性と処理スペックに重点が置かれ、普及自体がそれほど進まなかった歴史があります。しかし2004年ごろから企業の不祥事として、個人情報の漏えいなどの問題が頻繁に起こる様になったため、注目されたのがシンクライアントです。
例えばクライアント側を端末で入力などの操作を行うだけで、実際はネットワークを通じた環境に個人情報などの重要データを保存する仕組みが生まれ、端末側での保存できなくした点があります。これによりデータ情報を持ち出しできないシステムになっており、今後も実装方式の進化でよりセキュリティ対策にあった機能が生まれる期待が持てます。
セキュリティ強化の実現と端末もハードディスク容量も不要となり低価格化でコスト削減にも貢献でき、注目された技術です。職場からPCの利用が消えるという時代が将来、来ると予想されています。

2017年5月29日