管理効率やセキュリティを高めるなら!シンクライアントとは

ITのシステムアーキテクチャの一つであるシンクライアントが広がりを見せています。シンはthinであり、システム上のクライアント端末の機能がthinつまり薄いこと、機能が少ないことを意味します。
シンクライアントとはユーザーが使うクライアント端末には必要最小限度の処理だけをさせ、メインとなる処理をサーバー側にさせるシステム全般を意味しています。ただし狭義では、このシステムにおけるクライアント端末そのものを指すこともあります。
特にクライアント端末側にWindowsやUNIX、アンドロイドなどのOSを使っていないものをゼロクライアントと呼んでいます。クライアント側には、サーバーに接続するネットワーク機能と入出力をおこなうためのGUI(GraphicalUserInterface)だけを備えていれば機能することになります。

シンクライアントの種類にはどんなものがあるのか

これまでのシステムであればデータが入った端末が故障すれば業務に支障が出たり、端末を無くしたり盗まれれば情報漏洩の危険がありました。シンクライアントとはクライアント側にアプリやデータを持たない事ですから、これを導入すればデータを一元管理しやすくし、情報漏洩などに対応するためのセキュリティ対策を採りやすくなります。
大きくネットワークブート方式と画面転送方式の2種類があり、このうちネットワークブート方式とは、ネットワーク経由でサーバー側のOSをブートするもので、アプリケーション処理は端末側で行うものです。
現在開発が進んでいるのは画面転送方式です。サーバー側で用意したインターフェース画面をクライアント端末に転送する方式で、大きく3つの方式があり、サーバーペース方式、ブレードPC方式、仮想PC方式に分けられます。

画面転送方式の概要について知ろう

画面転送方式のうち、サーバーペース方式は最もシンプルで、全ユーザーが同一仕様の画面をデスクトップ環境として使う場合に適しています。サーバーの環境とリソースを全端末で共有するため、集約度は高いメリットがありますが、端末の実行がセッションで分割されるため自由度は低くなります。
ブレードPC方式はサーバーを分割して、各端末ごとの処理に当たらせるもので自由度は高くなりますが集約度は低く、ユーザーが増えるとハードウェアを追加しなくてはならないというデメリットがあり、あまり導入は進んでいません。
最も期待されているのが仮想PC方式で、仮想記憶の技術を駆使し、リソースは共有しながら環境は専有することが可能となります。
これらの方式には一長一短があるため、現在はこれらを組み合わせる方法も開発されています。ユーザーの認証情報に合わせてそれぞれの方式に割り振る入口となるサーバーを新たに設置し、各ユーザーを適切な環境に結びつける方法で、今後はこの方式の開発が更に進むと予想されます。

2017年5月29日